生き残る経営者の条件
今年の2月に「3~4年間の一時的な景気回復」と宣言し、前号で恐慌論を述べました。しかし、恐慌論(=暴力的な経済破壊)、あまりにも悲観的で希望が無さすぎ。これでは、やる気も失います。コロコロと説が変わりますが、無理やりですが、この恐慌論(ハードランディング)は取消します。
一応、今後の経済予測は、10年以上の長期スパンで、ゆるやかなデフレ不況の継続(ソフトランディング)。根拠は色々と有りますが、今朝のNYダウが高騰しています。週明けの日経も相当上げてくるでしょう。
そして、世界的に経済危機が起きる時に重要な指数で、「VIX(恐慌)指数」というものがあるのですが、これが極めて安定的な数値です。つまり、現時点で欧州の信用不安は解消の方向へというマーケットの判断なのです。
当関与先の試算表や決算の数字も、意外に良好なところが多いです。某製造会社ですが、今期はもちろんですが、来期の受注も相当あるというところもあります。
反対に売上が激減。前期の50%まで落ちたところも少なからず有ります。
今、起きている現象は2極化なのです。企業が選別されているということです。この流れは、まだまだ続くと思います。
2.生き残る経営者の条件~半分は消えます
②に関しては、最近、経営者に絶対に読んでもらいたい30冊の本のリストを作成しました。順次お配りしていきます。たったの30冊ですがかなり読み応えのある本です。
③に関しては、8割の零細企業に経営理念は有りません。意味さえ知らない方も多いでしょう。まず、経営理念とは何かを調べてください。
理念なき経営は、魂の無い経営と同じ。いずれ淘汰されます。
④う~ん。難しい問題なので、今回コメントはパス。
⑤意外に傲慢な経営者さんが多いです。私に言わせれば、傲慢=不安感の表れにしか思えません。あと、感謝も足りません。
⑥零細企業が生き残る最後の鍵です。
今後の世の中の大きな流れは、生き残るのはグローバル展開している大企業だけと言っても過言ではありません。中小零細で生き残る最後のカギです。特殊能力・サービス力。
そして、断言しますが、この力を発揮できるのは、 経営者自身の力では有りません。従業員・スタッフの力です。経営者の力を10、従業員の力を10としたら、10+10=20ではありません。10×10=100なのです。