震災から約3週間経過です。そして、その深刻さがだんだんと現実化しています。それにしても前回のFAX通信、我ながら読み返してみるに、かなりパニックっていたようです。不十分な知識で不安を煽っただけでした。反省しています。
1.福島原発の放射能は最大の国難
反省していますが、福島原発が連日トップニュースになるように最大の難題であることには変わりません。その危険性は、①放射能漏れ(今起きています)、②水素爆発(1・3・4号機で発生)、③(炉心溶融→メルトダウン→)水蒸気爆発、④(メルトダウン→再臨界→)核爆発。以上の4つですが、④の核爆発となるとチェルノブイリを遥かに越える被害予想されますが、福島原発の場合、理論的にその可能性はほとんど無いとの専門家の意見が多数です。
現時点で最も怖いのは③の水蒸気爆発でしょう。その場合の被害範囲は半径100km?その際の食料パニックも要注意です。政府の公式発表でも炉心溶融は認めています。とにかく時間との戦いです。奇跡を願うしか有りません。
その奇跡とは、
1~4号基のすべてで冷却装置が復旧して安定冷却が再開されることです。1基でも失敗すると悲劇が待っています。ちなみに、専門家によると
燃料棒の冷却停止まで2年から5年くらい要するそうです。その間、放射能漏れは相当期間、続く可能性が有るということです。それから建物全体を
コンクリートで固めて「石棺」にする、つまり
廃炉です。いずれにせよ、
地元の農業や漁業、そして人々の健康への影響は計り知れません。
2.「計画停電」で世界恐慌が加速されそう
もう、みなさん、私が言わなくても感じていると思います。今回の東電による首都圏を中心とした計画停電、および震災による経済損失。リーマンショック以降、巨額な財政支援で何とか支えてきた日本経済に、大変な打撃です。その影響は、日本だけでなく世界にも及んでいます。日本発の世界恐慌となりそうです。今は震災発生からまだ3週間ですが、決算期末の3月をすぎ、申告時期の5月や6月になると相当数の企業倒産や悪化した経済指標の発表があると思います。
また、いずれ詳しく書こうと思いますが、今起きている事は、
信用経済の崩壊のような気がします。
資本主義は金融(信用)経済です。その金融を支えているものが、
①銀行②保険③証券の三大金融機関です。例えば、今回の震災による補償で保険損保は多額の出費で経営を圧迫します。また証券で言えば、株価の暴落ですが、特に安全神話の象徴だった電力株、今回の東京電力は、ストップ安が5回、
2100円→560円と暴落です。噂の国営化されたら株券は紙くずとなります。
今回の震災がきっかけで、銀行の預金にせよ、株券にせよ、保険証券にせよ、これら信用経済のもとに成り立っている「
ペーパーマネー」は、やがて
価値の無い紙切れになる時代が、早まりそうです。今起きているパラダイムシフトを理解し、これまでの常識を変えていかないと、所有財産は搾取されるだけの運命です。これからは、
実物資産の時代です。
「ペーパーマネーから実物資産へ!」
いずれ、恐慌は2012年から2013年にかけて起きると想定していましたが、今回の震災で加速されそうです。それも、ただの恐慌でなく、資源高だけど、製品価格や給料、不動産価格は下げ続けるという、最悪の経済[超スタグフレーション(不景気の物価高)]も可能性が高くなってきました。
日本の財政破綻は10年先の2020年頃と、予想していましたが、今回の震災で早まるかもしれません。それから、世界恐慌で、日本以上に米国経済が悪化していきます。やがて60円台の円高(ドル安)を予想しています。その時、日経平均は4,000円割れ、全力投資のチャンス?です。 ( ・ω・)∩