「坂の上の雲」~NHKの大河ドラマ
明治時代の日本、当時の日露戦争などを主軸に物語が展開されています。主人公は、俳人の正岡子規と、日露戦争で活躍した秋山兄弟。
決して戦争を肯定するでも、帝国主義を肯定するでもありませんが、
ただ、この時代の日本には、
あきらかに、今の日本人が失ってしまったもの
「武士道」と「真の独立国家」
この二つが残っていたと、強く感じました。
武士道とは、己を犠牲にして人のために生きる精神。
真の独立国家とは、精神的にも経済的にも、他の国からの支配下にない状態の国家。
政治も経済も家庭もあらゆるものが、崩壊に向かっているとしか思えない日本の現状。
今の日本人は、いったい何を求めて、どこに向かって、生きているのでしょうか?
「葉隠入門」(三島由紀夫)
なのです。高校時代から今日まで、繰り返し読んで、私の人生のここぞという時に役に立っています。私に精神的支柱と言ってもいいかも。
この著書の最も有名な言葉
「武士道とは(人のために)死ぬとゆうこと見つけたり」
※人は、(自分が信じた人のために)命を懸けてでも、その役割を果たさなければならない。
↑
こんな意味と解釈しています。
(注)この()内は、本来は「主君」という言葉が入るべきなのですが、原文では省略されています。それは、著者の山本常朝が、独自の解釈で、「自分の愛する人や信じる人のために生きろ」と主張しているのです。全文を読めばそれが理解できるそうで、そのために、当時、この「葉隠」は発禁書となりました。
そして、この武士道の精神こそが、明治維新という奇跡や戦後の高度成長の原動力となったと思っています。
ちなみに、戦時教育でこの武士道が誤った活用のされ方を見てきている80手前の戦中派の実父は、この武士道の真の意味を理解しようともせず、真っ向から否定します。
そのたびに親子喧嘩になります(笑)。
私の今後の残された人生に、ライフワークというものが持てるなら、この「武士道の教えを広く日本の若者に伝えたい」そう思っていますが、今の仕事がね・・・。
2010年12月01日 |
カテゴリ: 所長Blog日記