「金融円滑化法」 による返済猶予=リスケジュール(リスケ)
何となくですが、5月の連休明け以降、世の中の動きが、一気に止まりつつあるような、そんな状況まで落ち込んでいるようです。しかし、政府発表の1-3月期のGDP速報値は良い数値です。当事務所の関与先も、景気の良い所(少ないですが)と悪い所との差が極端で、体感温度が違う・・・。今号は(も)、体感温度の低い方向けで・・・(悲)。
●今、私が必死になって、取り組んでいるのは、「金融円滑化法」に基づく、新規融資や返済猶予に関する研究です。 特に、返済猶予は、リスケジュール(リスケ)といい、経営計画書や資金繰表などの提示により毎月の返済額の減額・返済期間の延長を金融機関と交渉するものです。
本を数冊読んで理論武装をし、ネットで情報収集して、さらに顧問先に某銀行のNO.3という大変偉い方からも実情や裏技などを聞き出しました。銀行借入には、保証協会付きとプロパーの2種類。多少手間がかかるのがプロパー融資。書類が必要となります。ところが、保証協会のものは、裏技があって、毎月の返済額が一気に1万円になったりします。しかも、書類不要です。 具体的には極秘(笑)なので、個別対応です。
プロパー融資も最終的には、借金1/10になる裏技もあるようですが、さすがに交渉は困難なようです。リスケは欠点があります。これは、倒産覚悟の最終手段であること、それから、新規融資は原則としてストップです。
●それから、「生活福祉資金貸付制度」があります。これは、銀行融資ではなく、各都道府県の社会福祉協議会からの融資で、金利は1.5%、融資限度額は400~500万円程度。 まだ、その存在はほとんど知られてなく、某商工会役員の実父が、先日、制度の概要を聞きに役所に出向いたのですが、役所の方も「こんな制度があるとは知らなかった」との返事。基本的には低所得者向けの制度なので、事業資金は交渉が困難のようですが、実例もあるようです。今後の検討課題です。
●知人の税理士の何人かと電話で話しをしますが、どこも倒産・廃業が多く、大変そうです(人ごとではないのですが)。 それより何より、皆さん税務調査ラッシュでその対応で疲れきっていますね。
知人の税理士の多くが、「倒産するところは、さっさと倒産させた方がいい。そして新規を見つけて食いつなぐしかない」と言います。 私自身もこれに近い考えだったのですが、最近変わりました。
倒産は極力避ける。倒産するにしても、とにかく一日でも長く経営を続ける! 何故かと言いますと、これからの時代、つまり、これから訪れるであろう恐慌・財政破綻の時代には、「やり直しがきかない」のです。成長経済の時代には、「希望社会」であり破綻した経営者でも再起可能でした。
でも、今は時代が違います。縮小経済で、一度、事業に失敗した経営者は、いくら努力しても二度と這い上がれない「貧困層」に転落します。20~30代の若者でさえ就職困難な時代です。
40~50代のリストラされたサラリーマン、絶望的に再就職先がありません。ましてや、破綻した元経営者、誰が採用します?
●今、日本では、「貧困層」が拡大しています。リストラされたサラリーマン、事業破綻した経営者、就職困難な若者、そして、最も悲惨なのが離婚等の母子家庭。ああ、いけません、話がどうしても暗いほうにいきますね。(;´д`)
●最後に伝えたいこと、絶対に事業を継続すると、「断固たる決意をすること!」 普通の決意ではダメですよ。ダンコたる決意です。あきらめるのは、簡単。誰でも出来ますよ。そして、謙虚になること(プライドを捨てる)と、事業継続の強い信念を持つこと!それでは、また次号で!
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2010年06月01日 |
カテゴリ: あすなろFAX通信 銀行融資のテクニック 9.財務戦略
